質問4.「学校でいじめられています。学校に行きたくないです。」

相談者 10代/女性/都内在住

質問「学校でいじめられています。学校に行きたくないです、どうすればいいですか」

　中学生のいじめ問題は報告されているだけで年間５万件を超えているそうです。相談者は同性からのいじめを受けており、現在はなんとか学校に通っているが、もうこれ以上頑張るのは嫌だと話してくれました。

回答「逃げてもいいのではないでしょうか。コミュニケーションは技術です。社会的に人生が詰んでしまうことはありません。」

　いじめ問題に対する意見は世の中に多くあります。「いじめられる側に問題がある」とか「いじめた人は制裁を受けるべき」とか。そんな言葉、当事者に共感を向ければ出て来るはずがありません。この場合、僕の回答は「逃げてもいいよ」です。彼女と話していると、根本から学校が嫌いなわけではありません。「学校に行きたくない」のではなく、「いじめられるのが苦痛」だから結果として、「学校に行きたくない」だけなのです。これであれば他の学校へ行く選択肢もありますし、中学時代は籍だけ置いてホームスクール状態でもかまわないと思います。「逃げる」選択肢をとったときに、大人が心配するのは次のことです。

「学校に行かないまま、大人になって、社会でやっていけるのか？」

そんなこと分かりません。学校にしっかり通って、先生の前で良い子を演じていた僕でさえ、社会でうまくやっていけていませんので。

さらに、大人が具体的に心配しているのはコミュニケーション能力です。

コミュニケーション能力は技術です。学校にいると多くの友人と会話するので技術が磨かれていきます。しかし、技術である以上練習すればコミュニケーション能力は上がります。現代は、ネットでも簡単にコミュニケーションがとれますし、コミュニケーション能力そのものを学ぶことさえできます。

今回の相談者に対してはコミュニケーションの部分まで心配する必要はありませんでしたが、不登校で全ての可能性が潰れてしまうとは考えにくいです。

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